パソコンを使った勉強
看護師は国家試験に合格した人だけができる職業です。
業務独占資格とも呼ばれ、看護師の資格を持っていない人が看護業務を行なうと、法律に違反することになり、罰せられてしまいます。
看護師にはいろいろな種類がありますが、国家資格を取得することでなることが出来る正看護師のほかに、准看護師という資格があります。准看護師は中学校もしくは高校を卒業した後、看護師の専門学校で知識や技術を学ぶことで資格試験を受けることが可能です。正看護師と違い、国家資格ではなく、都道府県知事が交付する認定資格です。
然し、業務内容に殆ど違いはありません。どちらも医師の指示に従って治療補助や診察の補助を行なう仕事には何の代わりもないのです。准看護師と正看護師の違いは、勉強する期間の長さの違いと、受ける試験の種類が違うこと。業務で違う点といえば、医師がいない状態で正看護師は自己判断で医療行為を患者に行なうことが出来るのに対し、准看護師は正看護師の指示がなければ医療行為は行なえません。それくらいの違いしかないのです。
ですから病院で医師の下で働く分には准看護師も正看護師も殆ど仕事内容に差はないのです。
しかし、持っている資格の違いから給料面では大きな差が出てしまいます。そこで准看護師制度を廃止して正看護師だけに統一しようという動きもありますが、看護師不足の上、正看護師になるまでの時間がかかりすぎるため、准看護師制度を廃止し、正看護師だけでは仕事が回っていかないということから准看護師制度の廃止を阻止しようという動きもあります。
そんな中、正看護師を目指す准看護師が正看護師の資格を受けやすくするために、新しい制度が出来ました。准看護師として10年以上の実務経験がある人たちに対して、2年間通信講座を受けることで正看護師の受験資格を得られるという制度です。2004年から開始され、学校を利用した通信教育のほか、仕事で忙しく勉強している時間がなかなか取れないという人にはパソコンを使った通信教育もあります。
勉強のために仕事の時間を割いている暇がない人にはパソコン環境さえ整っていれば自宅で気軽に勉強することが出来るので便利です。現在准看護師で、これから通信教育の制度を利用して正看護師を目指す方は【通信教育もあり?看護師養成講座】を参考にしてみて下さい。