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勉強するときの費用について

准看護師制度を見直し、正看護師制度に統一したい日本看護協会は2004年、正看護師になりたいのになれないで、准看護師として長年働いてきた人たちに、通常より短い期間で正看護師になるチャンスを与え、准看護師を減らしていこうという目的から、10年以上の実務経験がある准看護師を対象に、2年間、65単位の看護師としての勉強を終了した人に、正看護師の国家試験受験資格を与える制度を立ち上げました。
これまでは准看護師が正看護師になるためには、2年以上の通学での勉強が必要とされ、准看護師として仕事をしてしまった人達にとっては、仕事をしながら正看護師になるのは非常に厳しかったのですが、これにより、10年以上働くことによって通信教育で自宅でパソコンやテキスト、放送大学などのサービスを受けたり、時にスクーリングの授業を行なったりすることで仕事と両立しながら正看護師へ進む道が開かれたのです。

2年間の通信教育とはいえ、きちんと学校の入試を受け、さらにはスクーリングなど対面での授業もありますので、費用は単なる通信教育とは違ってかなりかかりそうです。学校によっても異なりますが、放送大学で単位の一部を取得する形を取っている学校では放送大学への入学金や授業料も含めるため、2年間で130万円ほどかかります。
仕事しながらとは言え、参考書を買ったり、試験対策の勉強もするとなると、そのほかにも費用はかかるので、結構出費は大きくなります。この高額な費用に対し、日本看護協会では1年間に36または48万円の奨学金制度もおこなっています。奨学金を借りるときに必要な書類や奨学金制度に対しての詳しいことは、日本看護協会のHPに掲載されていますのでそちらをよくご覧になってください。
また、厚生労働省の「教育訓練給付制度」や、各都道府県の看護師の修学資金制度などが利用できるところもあるので、費用をあまり気にせずにじっくりと学ぶことが出来ます。
ただし、奨学金や補助金の中には卒業後返還義務のあるものもありますので、よく説明を聞いたうえで計画的に利用しましょう。